女子栽培


【Live-II】2009-4-20 (Mon) → 2009-4-25 (Sat) ※日祝は休廊です。

【参加作家】
荒井佑実 安藤晶子 加藤沙季 堺友里 田中麻由
(東京工芸大学芸術学部デザイン学科VCコース)


”聖なる木に縞模様のパジャマを吊るして女は罪を思い出した。嫉妬、軽薄、高慢ーそれらを庭で懺悔する。どうか許されますように…”

「女」をテーマにした、5人の若手女性作家による展覧会。自分達の持て余した感情を栽培する場所に庭を選び、その中でそれらを愛でながらも常に罪悪感にさいなまれ窮屈でいる。悪魔が嫌う縞模様のパジャマを吊るして懺悔をすれば罪を清められると信じ、祈り続ける6日間が始まる。

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インスタレーション、立体作品、平面作品を交えた5人展です。
ギャラリーの床に芝生を敷き、枝に布を垂らして天井から吊るして”庭”を演出し5人それぞれテーマに沿った作品を発表します。
昨今では、20-30代の成人女性達が自らを「女子」と称し、大人の女性と少女の中間に漂いながら自由に自己の世界を構築してゆこうとする風潮があります。そんな彼女達のマイペースでユーモア溢れる作品群をご覧ください。

-New Painting in Bathroom- 類家俊明 個展


【Live-I】2009-4-13 (Mon) → 2009-4-25 (Sat) ※日祝は休廊です。

- Bathroomから、はかないものたちへのオマージュ - (類家俊明展覧会に寄せて)
exhibit Live&Moris gallery代表/森邦彦

この展覧会は、作家・類家俊明の日本国内における初個展にして、類家が独自に展開する「New Painting in Bathroom」という手法の発生から確立するに至るまでを追った、記念すべき展覧会である。

類家の用いる手法「New Painting in Bathroom」とは字面通り、バスルームにてペインティングを行うことであるが、特徴的なのは、浴壁や陶器の流し台へ水彩絵具等で描画するということである。すると当然、描かれたものは水に流れ、あとには残らない。実のところ、作家がバスルームに入って、出てくるまでの間にしか作品は存在せず、他者はそれを目にすることはない。「New Painting in Bathroom」とは、水とともにかたちづくられ消えていくという、描画を繰り返す行為であり、またその行為の記録である。


作家は近年、インド、シリア、イランなどに渡りこの活動を続けている。
何度も海外へ行き来し、自己のアイデンティティを問う中で生まれた手法だと作家は言う。痕跡をとどめずに消えてゆく作品群に、アイデンティティを求めるのは愚かしいと見る向きもあるだろうが、作家はその危うさ・はかなさに真正面から向き合い、己の本質を知る。

「万物ははかない。はかない恋、はかない命…芸術家の作品さえもはかない」


作家・類家俊明はそのはかなさの中に、何を記そうとしたのか。その足跡がピエゾグラフによって再現される。

畔蒜克則展 -常夏とロマンについて考える-




2009-4-6 (Mon) → 2009-4-11 (Sat) ※日曜祝日は休廊です。

日本画家・畔蒜 克則(あびる かつのり)の個展です。夏、虫をテーマに描かれた作品群。一足先に常夏気分をお楽しみください。

【作家コメント】
他の国の夏は知らないけれど、日本の夏について考えてみると気温が高く湿度も低い。そんな夏の空気には、おそらくいろんなものが含まれている。それは土の匂い、川の匂い、海の匂い、木の臭い匂い、生き物たちのにおいなどがある。
でも、きっとそれだけじゃなく自由な感じや開放感、好奇心、色んなものからにじみ出るロマン、人の気持ちも漂ってるに違いない。 (畔蒜 克則)